個人年金を損切り解約したファイナンシャルプランナーの年金対策

個人年金。

ざっくりと説明すると、「年金が足りなくなる、もらえなくなるので自力で年金の足しにしましょうね。」と、先行き不透明な将来への備えとして…という商品です。

あなたも老後が心配で、その解決策のひとつとして個人年金の加入を検討していますか?

しかし本当に個人年金の加入が必要でしょうか?

私は、8年前に個人年金に加入し、年か月、毎月個人年金を払い込みました。
それから、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格を取得するなど、保険商品、投資、お金の知識は増えました。

8年前、今のお金や金融商品の知識(ファイナンシャルリテラシー)があったなら、個人年金に加入することはなかったでしょう。

こちらの記事は、個人年金を売る必要のない私のフラットな立場の意見、経験談です。

実際に個人年金に加入をしてわかったこと、感じたことなどを書いています。

あなたには誰か相談する相手はいますか?

ファイナンシャルプランナー資格を持つ保険の営業マンですか?

もちろん、誠意持って営業活動する方もいると思います。

しかし、基本的には保険の紹介料で給料を手にする人たちですから、無防備で100%の信頼を置いてよいものでしょうか?

これから多くの判断をしなければならないあなたへ。
予備知識、検討材料のひとつとしてご覧いただければ幸いです。

アフラックの個人年金に加入していました

私が加入していた個人年金はアフラック商品でした。
保険会社側としても、この低金利時代に利益を確保することが難しかったのでしょう。
今では販売停止になっています。
個人年金の内容
毎月7,000円
年後に%になります。

私が個人年金に加入した理由

1)年金が少なくなる、もらえないなど将来の漠然とした不安から

私に限らず個人年金に加入検討の際に上がる一番の理由はこれだと思います。

少子高齢化のため、これからの世代はもらえる年金が少なくなる。

実際、受給年齢も60歳から65歳に段階的に引き上げられています。

いまでは65歳から70歳にという話題まで…
受給できる年齢が後ろになればなるほど、もらえる金額自体は減る可能性が高いです。
最悪、もしかしたら年金がなくってしまうといった恐怖にかられました。

2)払い込み金額が何年後にいくらになるので貯金よりまし

低金利時代。
定期預金ですら金利は低いので銀行に預けても大してお金が増えません。
ただ毎月貯金しているよりも、「具体的にいくらお金が増える」と目に見え、個人年金が魅力にみえました。

3)無駄遣いの抑止力にもなると思ったから

貯金、貯蓄をするといっても、定期預金などおろせない制限がなければお金は手を付けやすいです。

個人年金に預けてしまえば、解約の手続きをふまなければ気軽におろすことができなくなります。

貯金、貯蓄がわりにも良いのでは…と、思ってました

4)税金が安くなるから

サラリーマンの節税方法は数少ないです。
年末調整の際、個人年金は加入期間や保険金額によって、個人年金控除の対象になる場合があります。
今のうちに毎月少しづつ支払っておけば、無駄遣いが減ってお金も増える。
しかも税金も安くなるなんて、こんな良い商品ないな、と思い個人年金に加入しました。

私が個人年金を解約した理由

私が個人年金に加入して年。

その数年間で、ファイナンシャルプランナー資格取得し、お金や金融商品の知識(ファイナンシャルリテラシー)を身につけてきました。

iDeco(確定拠出年金)、つみたてNISAの運用を開始し、改めて個人年金について考える必要がありました。

そして、加入した理由のそれぞれを思慮した結果、一つの結論に辿り着いたのです。

私に個人年金はいらなのではないか??

1)個人年金よりも良い利回りや投資を考えるようになったから

私が加入している個人年金は年後にいくらもえるけど、実際は年利換算すると何%なのか。
個人年金加入時の私の金融知識では持ち合わせていませんでしたので、やはりファイナンシャルプランナーの勉強をしたことによるところが大きいです。

投資は怖いと思うかもしれません。私も以前はそう思っていました。

しかし、個人年金などの保険商品は保険会社が株や投資信託などを運用し、その利益を保険加入者に分配しています。

結局、保険会社にお任せして間接的に投資しているのです。

正しい投資の知識があれば、個人年金よりも効率よく運用できるのでは?と考えました。

2)年金対策にiDeco(イデコ)の運用をはじめたから

年金が少なくなる、もらえないなど、将来の漠然とした不安自体は無くなりません。

そこで以前の私は「個人年金で対策をすることで不安を少なくする方法」を選びましたが、改め「iDeco(イデコ/確定拠出年金)」で代用することにしました。

iDecoとは
個人型確定拠出年金(iDeCo)は、確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金の制度です。この制度への加入は任意で、ご自分で申し込み、ご自分で掛金を拠出し、自らが運用方法を選び、掛金とその運用益との合計額をもとに給付を受けることができます。また、掛金、運用益、そして給付を受け取る時には、税制上の優遇措置が講じられています。国民年金や厚生年金と組み合わせることで、より豊かな老後生活を送るための資産形成方法のひとつとしてご活用ください。
iDeco公式サイトより引用https://www.ideco-koushiki.jp/
イデコ自体、不足年金の補填という目的が個人年金と同じです。

それなら、個人年金の毎月の払い込み額をそちらにまわしたほうが、結果として運用益が良くなるのではないか。

正確には会社で強制加入させられていたものの、イデコの知識がなかったので運用せず放置していました。貯蓄商品を選択していいましたが、運用手数料を考えると若干赤字の垂れ流し…
今考えると非常にもったいないことをしていましたね…

3)つみ立てNISAをiDecoの補填としてはじめたから

イデコを真面目に運用することの次につみたてNISAを始めました。

近い将来のライフイベントによっては、「現金」が必要になる場面があるかもしれません。

年金は確保したいけれど、そこにばかり現金をまわしてその時の生活が成り立たないのでは本末転倒です。

iDeco(イデコ)は基本的に60歳まで現金化できないので、長期的目線

つみたてNISAは、基本的には中長期目線で運用するが、いざという時に現金化できる。といった位置づけで運用しています。

以上の理由で、私は損をしてでも個人年金を解約をしました。
ファイナンシャルプランナーの勉強をし金融知識(ファイナンシャルリテラシー)を得たことで、ここまで考えが変わったのです。

個人年金を損切り解約した理由のまとめ

1)個人年金よりも利回りのよいものはないのだろうか?と考えるようになった

→お金について勉強することで貯金、貯蓄、投資に対する考え方が変わった

2)年金対策にiDeco(イデコ)の運用をはじめた
 →リスクはあるとはいえ、個人年金よりもイデコのほうが運用益が大きくなる可能性が高い
 →個人年金よりもイデコの方が節税効果が大きい

3)iDecoの補填としてつみたてNISAをはじめた

実際、個人年金の解約時に%=円の損を出しました。この損をどうみるか。

私は、個人年金で支払ったの分のお金を「運用する機会の損失」の方が、もったいなかったと感じています。

自分のお金の運用の仕方を、資産、金融商品全体で考えることができたことは、本当に良かったです。お金について勉強したからこそです。

個人年金に加入中の方は、一度あなたの投資、保険など、お金について総合的に考えてみることをおすすめします。

もちろん、リスクを犯したくないので投資はしない!という方には個人年金でよいのかもしれません。

また、もうすぐ満期を迎えるタイミングの方が、解約してまで他の投資商品に資金をまわすのは止めておいたほうが得策かと思います。

方向転換したはいいが、時間を活かせないのはそれはそれでリスクが大きいです。

個人年金の加入を検討している方にも、この記事がお金について考えるきっかけになれば幸いです。
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はまぶろ
横浜に住む”はまっこ”です。 街情報、旅行温泉情報、不動産知識、資産運用などを発信する雑記ブログ『はまぶろ』を運営しています。 実際に体験、学び、実践したことが、みなさんの日常に少しでも役に立てるようであればうれしい限りです。 <保有資格> ファイナンシャルプランニング技能士2級(国家資格)/宅地建物取引主任士(国家資格)/賃貸不動産経営管理士/住宅ローンアドバイザー/温泉ソムリエ