私ならお盆休み、夏休み中に賃貸物件を探さない｜不動産屋の本音

待ちに待ったお盆休み、夏休み。

この物件空いてるかな～？

マンションの見学したいから不動産屋に連絡しよう！！

1年を通してそう多くないであろう連休のタイミングで、賃貸物件探しをする人も多いるかと思います。

実際に、アットホーム、SUUMO、LIFUL HOME’Sなど賃貸物件検索サイトから、物件の問い合わせをたくさんいただきます…が、

絶対におすすめしません！

この時期に賃貸物件を探すのはすごく効率悪いのです。

私がお盆休み、夏休みに中は賃貸物件探しをおすすめしない理由

お盆休み、夏休みの時期は不動産会社も夏季休業が多いから

スマホやパソコンでいつでもどこでも、気軽に賃貸物件探しができますね。

例えばあなたが、アットホーム、SUUMO、LIFUL HOME’Sなど賃貸物件検索サイトで物件を検索して、気になる物件Aがあったとします。

おっ！新しくてキレイで駅から近い物件。室内を見学してみたいな～
よし、明日見学できるか聞いてみよう！

と、電話やメールで問い合わせをしますね。

しかし、ほとんどの不動産会社はお盆休み、夏休みをとりますので連絡がつかないことが多いのです。つまり、

1. 物件Aが見学できない
2. そもそも、物件Aが本当に募集中なのかわからない
   ※掲載していても、既に申し込みが入っているケースもあります。

お客さんでも誤解されている方が多いのですが、アットホーム、SUUMO、LIFUL HOME’Sなどは不動産会社ではありません。

あくまで賃貸物件検索サイトで、不動産会社各社が物件を掲載する「場の提供」をしているだけです。

そのため、アットホーム、SUUMO、LIFUL HOME’Sなどの賃貸物件サイトは「この物件まだ空いていますか～？」など、メールや電話などに対応しません。

「問い合わせを受け付けました」という自動メールは配信されますね。

物件Ａを掲載している不動産会社の休み明けに、あなたへ電話やメールの返信をするのです。

お盆休み、夏休み中に営業している不動産会社もあるが…注意点

特に、賃貸仲介を専門とする会社は営業していることが多いです。

取りこぼし無いよう、世間のお休みのタイミングでも営業していることが多いです。

営業している不動産屋があるならそこへ行こう！

注意点１：とにかく「募集中です！」と嘘をついてでも来店させようとする場合がある

本当に「募集中」と空き確認をしているのであれば問題ありません。

一番最悪なのは、空いているかどうか確認もせず、既に募集終了しているにもかかわらず来店させて、「つい先ほど別のお客さんで申し込みになっちゃいました～！」という嘘つきパターンです。

そして、その「不動産会社や営業マンが決めたい別の物件」を勧める、いわゆる「釣り物件」や「おとり物件」というやり方です。

名前は伏せますが、ターミナル駅などの大きい駅にある会社でよくあるようです。

注意点２：「結局見学できない…」「空きの確認ができない…」という可能性大

仲介専門会社の特徴として、管理物件や選任物件が少ないのです。

いわゆる「自社物件」というものです。

自社物件がない、もしくは少ないので、管理をメインとする「管理会社」など他の不動産会社から物件情報をまわしてもらい、その物件をお客さんに紹介、仲介するのです。

しかし管理会社がお盆休み、夏休みだったら…

注意点３：見学できる物件でゴリ押ししてくる可能性もある

運よくお目当ての物件Aの見学手配が取れたとしても、注意すべきことがあります。

物件A、すごく良いからここに決めよう！申し込みします！

といった具合に、あなたが見学した物件を本気で入ったのならば、全く問題ありません。

どうしよう…
即決するにはちょっと不安だから、インターネットで見つけた物件Ｂと物件Ｃも見学して比べてみたいな。

と、まだ迷っている場合。

その不動産屋で物件Ｂと物件Ｃを見学手配、比較することができれば問題ないのです。

管理会社や他の不動産会社と連絡がとれなければ見学ができない場合、その不動産屋で紹介、仲介ができない物件の場合どうなるかというと…

「あ～この物件Ｂ、物件Ｃはもう募集していないですよ～」

あなたにとって物件Aが本当に良い物件なのかどうかは別として、申込みをとりきるべく強い営業をかけてくる可能性大です。

一晩考えている間に、他の人に取られてしまった…ということは、人気物件ではよくあることですから本当に自分の事を思ってオススメしてくれているのか、単なるゴリ押しなのか見極めが難しいところです。

自分の言い分をまったく聞いてくれず、あまりにゴリ押ししてくるようなら止めておいたほうが無難ですね。

夏に賃貸物件を探すならお盆休み、夏休み明けがベスト

1. お盆や夏休みなどのまとまった休みに引越しをする。※物件探しではありません
2. 9月の異動や転勤時期に
3. 不動産屋の諸事情

このような理由で解約退去予定が出ることが多いのです。

１、２の理由はなんとなく察しがつきますね。
３についてはあくまで経験上の推測ですが、不動産屋はこのような心理が働くことも…あると思っています。

どうせすぐ夏休みに入るので頑張って募集する気にならないな～

ヘタに急ぎの入居で申し込みが入っても休日対応しなければいけなくなるし…休み明けでいっか!

最後に｜どうしてもお盆休み、夏休み中に物件見学をしなければいけないあなたへアドバイス

その場合は以下のことを意識してみてください。

1. 不動産会社がお盆休み、夏休みに入る前、8月上旬に問い合わせすること
2. 絶対に電話で問い合わせすること。
3. 念のため、同じ物件掲載している不動産会社２～３社に問い合わせをすること
4. 引越しを急いでいることを悟られないようにすること
5. きちんと来店した日に見学できるよう、依頼すること
6. その他の似た条件の物件、比較になる物件も見学手配してもらうこと

問い合わせの方法は営業マンの雰囲気、感じなどが分かりやすい電話で。

また、同じ物件でも２、3社に電話して本当にまだ募集している物件なのかどうか裏をとった上で、きちんと対応してくれそうな営業マンに見学の依頼をしてみてください。

なんか疑ったりして…慎重すぎじゃないですか？？

慎重すぎるぐらいでいいんです！！

残念ながら、あなたが想像している以上にいい加減な人が多いですから…

自分の会社は営業しているものだからとお盆休み、夏休みを気にせず、予め見学の手配をとっていなかった。

せっかく暑い中わざわざ来たのに…結局、見学ができないじゃん…時間の無駄…

なんてこともあり得ますので気を付けてください。

本来、不動産業界にいなければなかなかイメージしにくいことも多いと思いますが、賃貸物件はどいういった流通の仕方なのか、不動産屋がどう考えている(可能性がある)のかなど、少し知るだけでも賃貸物件の探し方に無駄がなくなると思います。

不動産屋に振り回されてるな～というお客さん。
たくさんみてきました…