はじめて一人暮らしをする人が物件探しする際、必ずと言っていいほど聞かれます。
この記事では、現役の不動産屋が「一人暮らしに掛かる費用の目安」について解説します。
私自身の一人暮らしの経験はもちろん、たくさんの「一人暮らしのスタート」をお手伝いさせていただいた経験がありますので、きっと役に立つと思います。
もちろん「これが絶対!」ではありませんが、これから一人暮らしをしようと思っているあなたの予備知識となれば幸いです。
Contents
その質問!正直、情報が足りなすぎてわからないことが多い!
人によって毎月のお給料やお金の使い道はさまざまですから、一括りに「いくらです!」と、不動産屋としても言いきれることではないのです。
お答えするにはあまりに情報が少なすぎるのです。
結構無理している人多いですよね~
また、気にしておかなければならないことが多く、どうしても視野が狭くなってしまうのです。
そのため、家賃以外に今後必要になるお金などを考えられなくなってしまう人も多々見受けれられます。
毎月費用の一番の負担!まずは家賃のことをしっかり考える!
その為、毎月いくら費用が掛かるかは、この家賃によるところが大きいのです。
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きっと給料も上がるしこれくらい払えるでしょ
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友達が同じくらいの家賃の物件に住んでいるから大丈夫だろう
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新築でピカピカのかっこいい家に友達を呼びたい
など、きちんと考えず見栄を張り、無理した家賃の物件住んでしまうと…
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毎日毎日納豆ごはんだけ…
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遊びに行くお金がない…
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貯金できない…
しかし、家賃を無理したがために、仕事の後にバイトをしてなんとかやりくりしている人も…
そして、何よりお金がもったいない。
家賃予算を決めよう
誰が言ったか、家賃は「給料の3割がちょうどよい」と言いますよね。
きっとあなたの親御さんや友人にも聞いても同じ回答が出たのでは?
また、「あなたの事情」を考慮し、そこから調整して家賃予算を決める必要があります。
学生さんは親御さんからの仕送りの金額次第ですね。
家賃予算は単に家賃だけではなく、管理費もしくは共益費などその他月額費用も含めて考えましょう。
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管理費もしくは共益費
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口座振替手数料
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町内会費
- 保証会社の月額費用
1)あなたが毎月使えるお金はいくらなのか確認しよう
あなたの「毎月使えるお金がいくらか」。
これは家賃予算を決める前に確認しておかなければならないことです。
お勤めの方なら収入、学生さんなら親御さんからの仕送りなど対して、支払いや貯金などがいくらなのかしっかりチェックしましょう。
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給料(手取り)がいくらなのか
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会社から家賃補助がでるのか
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車やバイクなど所有するのか。しているのか。
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その他、趣味にかける費用はあるか
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夢や目標、結婚などライフイベントへの貯金
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奨学金やローンの返済はあるか
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親への仕送りはあるか
- 結婚式に招待された際のご祝儀など、急な出費に耐えられるか
ざっとリストアップするだけでもこれくらいあります。
2)一人暮らしをするのに毎月いくらかかるのか確認しよう
固定費としてかかるものはざっとこれくらいでしょう。
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家賃、管理費
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電気代
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水道代
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ガス代(都市ガス)
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インターネット代
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携帯利用料金
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奨学金の返済、など
その固定費に加えて、
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食費
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交際費
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貯金
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趣味にかけるお金
例)私が一人暮らしをしたときの毎月の基本費用
家賃、管理費 | 70,000円 |
電気代 | 3,500円 |
水道代 (※) | 1,500円 |
ガス代(都市ガス) | 2,500円 |
インターネット代 | 4,000円 |
携帯利用料金 | 6,000円 |
食費 | 35,000円 |
交際費 | 15,000円 |
貯金 | 30,000円 |
その他予備費 | 25,000円 |
合計 | 192,500円 |
※横浜市は水道料金が2か月に1回の支払いとなります。
実際に2か月で3,000円ほどだったので、1か月分と仮定した金額で表記しています。
不動産屋のよからぬ思惑には注意!
脅かすつもりではありませんが、前提事情として覚えておいたほうが良いかと思います。
家賃がより高い物件に入居決めてもらったほうが、もらえる報酬(=仲介手数料)が高いのです。
勧められるがまま、無理して高い家賃の物件に入居して生活が苦しくなっても不動産屋は関係のないこと。しっかり自分で家賃予算を考えて、物件を決められるようにしましょう。
もちろん、誠実に対応・提案してくれる不動産屋もいますので、こういうところを見極められるかどうかが良い不動産屋を選ぶ判断基準にもなりますね。
ぜひ物件探しの参考にしてみてください。