の質問に対して
不動産屋に行って部屋探しをする際のごくごく普通のやり取りです。
でも、ご存知ですか?
実は、不動産屋の言う「その物件ないですね〜」にも色々な種類、意図があるんです。
残念ながら。
もちろん、すべての営業担当者が悪意を持って言うわけではありません。しっかりお客さんのために頑張る不動産営業も見てきました。
- 誠意もって接してくれる。
- 一生懸命物件、お部屋を探してくれる。
この記事が、そんな不動産営業担当者を見つけるひとつのキッカケにもなるかもしれません。現役不動産屋の私が知る限りの5パターンをご紹介させていただきます。
Contents
パターン1:本当に募集が無いので「ない」と言う
募集が終了してしまったから「ない」、と普通の回答です。
不動産営業がみんなこうあってくれれば、どんなに平和なことか。
では、引き続きパターン2〜5をご覧ください。
パターン2:自社で扱えないから「ない」と言う
これはインターネットに物件を掲載している不動産屋Aとは別の不動産屋Bに「この物件ありますか?」と持ち込んだ場合に起こりうるパターンです。
その不動産屋では扱うことができない物件なので「ない」と言い、扱える物件のみ紹介されることになります。
これは、
- そもそも「物元の不動産屋・管理会社」が他の不動産屋に募集することを許可していない。
- 本来は募集することができるが、以前、物元の不動産屋・管理会社と取引の際に粗相(そそう)をしてしまった。
などの理由が考えられますので、掲載している不動産屋に一度問い合わせしておくことが無難です。
パターン3:担当者自身がわからないから「ない」と言う
不動産営業の経験が足りない場合、その物件の物元不動産屋・管理会社を調べきれないのです。
また、不動産営業はレインズ(reins)やその他の不動産業者専用検索システムを使って物件検索できることが普通ですが、稀に、営業がそれら検索システムを使うことを許されていない会社があります。
これは「紹介できる商品が少なければ、そのある商品の中でどうにか売らなければならない。」と、営業力をつけるため、その不動産会社の教育方針なのだと考えます。
また、その『不動産屋の管理物件』もしくは『懇意にしている大家さんの物件』をお勧めするようにするためですね。
パターン4:他の物件を勧めたいから「ない」と言う
こちらも、インターネットに物件を掲載している不動産屋Aとは別の不動産屋Bに「この物件ありますか?」と持ち込んだ場合に起こりうるパターンです。
不動産屋Bの営業が、一度の契約でより大きい報酬を得たい場合に「ない」と言います。
不動産屋によって異なるものの、ほとんどの給与形態が「基本給+歩合給」となりますので、同じ時間と手間をかけるならばと、良し悪しは別としてそう考えるのは自然といえば自然です。
また、その不動産屋から「遠い地域・駅の物件」や「低い価格帯の物件の場合」、非常に時間と手間がかかるため大きい報酬の物件限定で紹介されることがあります。
この場合、住みたい地域・駅に近い不動産屋に行くことでその可能性は下がります。
パターン5:帰って欲しいから「ない」と言う
入居した後、トラブルを起こすニオイがする場合です。
その不動産会社で管理している物件や、近隣の懇意にしている元付不動産会社や大家さんの物件で何かあると良く思われません。
トラブルの程度にもよりますが、「お宅が連れてきたお客さんはトラブルが多いから…」と、最悪は今後取引ができなくなってしまうこともありますし、他の入居者の迷惑になってします可能性すら考えられます。こればかりは致し方がないのです。
もれなく大クレームを引き起こすことになりますから、やんわりと「ない」というのです。
最後に:モラルある不動産屋に巡り合えることを願って
これらすべて、その不動産屋もしくは不動産営業のモラル次第ですが、残念ながら現場ではこのようなことが普通に起きています。
人を疑うのは疲れることです。
しかし、先ずは一度「ん?本当にないのか?」と思うことをおすすめします。
その後の会話や対応に違和感を感じるようなら、もしかすると…
もしかしたら上に書いた以外の意図もあるのかもしれません。
気付いたらまた記事にしたいと思います。
この『不動産屋が言う「その物件はないですね〜」5パターン!』が、少しでもお部屋探しされる方の参考になればうれしい限りです。