賃貸物件を探しているお客様からよく聞かれること。
もしあるならその情報を知りたいですよね?
結論を言うと「未公開物件なんてまやかし」です!
賃貸物件探しをしている人の心揺さぶる言葉ですから、あえて「未公開物件あります!」といったうたい文句で宣伝している不動産会社があります。
賃貸不動産の「未公開物件」について現役の宅建士が営業トーク無しで解説していきます。
物件探しをしている方はぜひ参考にしてみてください。
\現役宅建士の営業トークなし解説!/
Contents
そもそも未公開物件とは何か?
つまり、まだどこにも出していない、誰も知らない物件ということです。
「隠れ物件(かくれぶっけん)」「非公開物件(ひこうかいぶっけん)」と呼ばれている場合もあるようです。
本当に「未公開物件」なんてあるのか?
売買不動産は未公開物件はあります!と言い切れます。
その善悪やその詳細はこちらの記事では割愛しますが、売買物件の場合、以下のような諸事情により「未公開物件」は存在します。
- 相続問題
- 売りに出していることを近隣近所に知られたくない
- 不動産会社自体が売り主である
賃貸不動産の場合は…未公開といえる…のか?
では賃貸物件ではどうでしょうか。
結論、賃貸物件では未公開物件が「ほとんど」ありません。
基本的に「どこかの会社がどこかの賃貸物件検索サイトに掲載してる」からです。
賃貸物件探しをする方は、SUUMO(スーモ)、AT HOME(アットホーム)、LIFEL HOME’S(ライフルホームズ)などの賃貸物件検索サイトを利用する方がほとんどです。
それの事情を踏まえると、賃貸物件は市場に出す(=広告掲載をする)方が入居が決まりやすいのです。冷静に考えてみれば当然のことですよね。
不動産会社によっては広告を出せない2つの事情がある。
-
不動産会社Aは、SUUMOと提携しているのでSUUMOには掲載できるけど、LIFEL HOME’S(ライフルホームズ)は提携していないので掲載できない。
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通常は不動産会社同士で物件情報を共有しているものなのです。しかし、不動産会社Aが不動産会社Bから広告許可をされていない場合、というケースがあります。
Aの立場では広告掲載していない(できない)ということで「未公開物件」としている場合があります。もう無茶苦茶ですね(笑)
あえて未公開物件と呼ぶとするなら…
1)昨日、今日解約が出たばかりの状況にある物件。
解約が出たばかりでは、次の募集家賃などの諸条件が定まっていないことがほとんどです。
しかも「自分の希望条件の物件」に解約が出なければいけないという狭き門です。
皆が10万円の1LDKを探している訳ではありません。
確かに私の不動産営業経験上、奇跡的にタイミングが合ったお客さんはゼロではありません。
しかし、相当確率の低い「未公開物件」に頼らなければならないほど、希望条件に合う物件がないのでしょうか?
100%の条件をかなえる賃貸物件はそんな滅多にないのですから、何か妥協できる条件を見つけるほうが現実的ではないでしょうか。
2)事故物件などワケアリの物件
賃貸不動産市場全体でみればそう多くあるものではありませんが、世間的によろしくない事件や事故などで知られてしまい広告を出しにくいパターンです。
「未公開物件」に期待するものではないと心得るべし!
これから始まる新生活の為の物件探し。それはワクワクするものです。
しかし、そういった気持ちを心の隙として、不動産会社の思惑に誘導する「集客する為のうたい文句」の場合がほとんどですから、「未公開物件」という言葉に惑わされないようにしましょう。
【賃貸物件】宅建士が解説!よく聞かれる「未公開物件ありますか?」を、最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が参考になればうれしい限りです。
あなたが良い物件にめぐり合えることを祈っています。
\現役宅建士の営業トークなし解説!/